ウエッジウッドのフロレンティーンターコイズのカップ&ソーサー、ポット、プレートのセットをお買い取りいたしました。
ウエッジウッドといえば、英国陶工の父と言われるジョサイア・ウエッジウッドが創設したイギリスを代表する陶器メーカーです。
ウエッジウッドには様々なパターンがあり、どれも個性的で美しく、それぞれにファンがついていますが、今回お買い取りしたフロレンティーンターコイズは、ウエッジウッド伝統のパターンで、19世紀後半から多くの食器に描かれてきました。
フロレンティーンターコイズの特徴は鮮やかなターコイズブルーと、重厚感が味わい深いパターンです。このパターンは16世紀の「グロテスク模様」が基調となっており、描かれている動物はギリシャ神話のグリフィンがモチーフとなっています。
「グロテスク」なんて聞いてしまうと、私たち日本人は「気色悪い・気味が悪い・醜くおどろおどろしい」などネガティブなイメージを抱きますが、「グロテスク」という言葉は性格にはそのようなことを意味するわけではありません。
グロテスクの語源は「グロッタ」という言葉で、これはイタリア語で「洞窟」を意味しています。
15世紀にローマの地中に埋もれた宮殿が発見されましたが、その壁に描かれていた奇妙な植物や人物、動物などのモチーフを「洞窟のような宮殿の装飾」という意味を込めて「グロテスク装飾」と呼ぶようになったのがグロテスクという言葉の起源です。
具体的には、植物、人物、動物、幾何学模様などが特徴的な曲線で奇妙にねじれたような形で描かれており、この奇妙で奇怪な模様というイメージに、不気味なものや残虐的なものなどのネガティブなイメージが付加されたのが現代の日本人がイメージする「グロテスク」という言葉になりました。
すなわち、グロテスク模様とは、何もおぞましい模様なのではなく、美しい曲線で描かれた模様なのです。
こんな豆知識を覚えておくと、ウエッジウッドのフロレンティーンターコイズの食器をお客様にお出しする時などの話のネタになりますので、是非ご活用ください。
カップは紅茶にもコーヒーにも使える便利なもので5客のセットとなっております。
ポットやミルクポットなど、一式のセットなので統一感を演出するのにピッタリです。ティータイムやコーヒーブレイクを華やかなひと時にしてくれる素敵なセットです。