世界中で愛されているハイブランド、エルメスでは、毎年あるテーマを決めて、そのテーマを指針として新商品や新シリーズをリリースしているとご存じですか?
このテーマ決めは1987年から始まり、毎年様々なテーマが発表されてきました。
初めてのテーマは「花火」に決まり、1年間のブランドテーマとして様々な商品に反映されました。
そして、翌年1988年には「カデナ」というイヤーテーマを代表するモチーフチャームが登場しました。1988年のテーマは「エキゾチズム」で、この年のカデナは象がモチーフとなりました。
それから2年はカデナが無い年が続きましたが、1991年から2010年にかけて、再びカデナが登場し、毎年のエルメスのシンボルとなりました。
例えば1991年は「遠い国のエルメス」がテーマで、カデナは「ランタン」、1992年は「海」がテーマで、カデナは「ペリカン」といった具合に、テーマをイメージさせるような象徴的なカデナが作られ、話題を呼び続けました。
今回お買い取りしたハープのカデナは、1996年の「音楽」というテーマを象徴しているもので、手に抱えて奏でられる竪琴タイプのハープをかたどったものです。
この年は「音楽」がテーマだったため、カデナにもなったハープのモチーフは勿論、他にも様々な楽器がエルメスの商品に登場しました。
音楽を仕事にしている人や、音楽愛好家たちにとっては、素晴らしいテーマとなり、普段はエルメスの商品など買わないような人も、こぞってエルメスの商品を買い求めたそうです。
毎年テーマを決めることには、このようなメリットがあります。音楽をテーマとすれば、音楽が好きな人を新たに顧客として呼び込むことができますし、翌1997年のテーマは「アフリカ」で「ライオン」がカデナとなっていますが、アフリカやサファリ、動物が好きな人々を呼び込むことができました。
こういった戦略によって、新たな顧客を獲得していくエルメスは、2010年で「カデナ」は終了してしまったものの、現在まで毎年テーマを設けて常に新しく魅力的な商品開発に余念がありません。
「カデナ」は、その限定性や希少性から、とても高い価値がついています。
エルメスファンの方はもちろん、音楽愛好家の方にもおすすめしたいプレミアムアイテムです。
是非一度お手に取ってご覧ください。